長崎の被爆遺構

永井隆記念館

「如己愛人(己のごとく人を愛せよ)」
これは、永井隆博士(1908-1951)が生涯を通して、体現した言葉です。博士は、その言葉通り、自らも原爆により重傷を負いながらも、負傷者の救援・救護活動を続けられました。また、闘病生活を余儀なくされても、病床での執筆等をとおして平和と隣人愛を訴えられました。
博士の終の棲家となった如己堂と永井隆記念館では、博士の生涯と業績をわかりやすく紹介し、平和の尊さや願いを学べる場となっています。

永井隆記念館

永井隆博士(1908-1951)の一生は、一言では語りつくせぬものです。
永井博士は、被爆後6年という短い期間で世を去りましたが、被爆直後の救護活動の記録である『原子爆弾救護報告書』、子どもたちへの遺書ともいえる『この子を残して』、同名の映画や歌謡曲でも知られている『長崎の鐘』など、医者として、文筆家として、そして父として多くのものを遺しました。
また、『長崎の鐘』でも取り上げられている「神の摂理によって爆弾がこの地点にもち来らされたものと解釈されないこともありますまい」という言葉など、その業績の一部は、現在に至るまで評価が分かれるほど、影響力があります。この言葉の背景には、永井博士の信条(カトリック)に対して当時向けられていた差別意識(「原爆は天罰」)への抵抗という面がありました。永井博士を知る上では、浦上地区の歴史もあわせて学ぶことでより深い学びができます。
如己堂は、永井博士が最後の3年を過ごしたわずか二畳一間の家ですが、ここで多くの原稿が書かれ、ヘレン・ケラーの来訪や、昭和天皇への拝謁などが行われました。
隣接している永井隆記念館は、永井博士が設けた図書室「うちらの本箱」を源流に、「永井図書館」を経て、「永井隆記念館」となりました。1階では永井博士の遺品、原稿、映像を通じて、その願い、思いを感じ取って、言葉の奥にある真のメッセージを受け取っていただければと思います。

【開館時間】 
9時~17時
【休館日】
12/29~1/3
【料金】
一般(15歳以上) 100円
団体(15人以上)  80円
※小中高校生は無料です。
※2階 図書室の利用は無料です。
‣各種手帳などの割引についてはお問い合わせください。

MAP

長崎の被爆遺構

Nagasaki Atomic bomb remains